昨日と今日の二日間で新潟国際情報大学主催の国際シンポジウムの通訳を務めた。
五日間連続の徹夜で通訳原稿の下準備をしながら、歴史について「にわか補習」をした。
最後の閉会のご挨拶を訳し終え、満場の拍手の中で、ファイルを閉じ、意外にもいつものように「やっと終わった。」というのではなく、「さあ、これからだ!」という興奮に包まれた。
シンポの題は「東アジア地域交流の歴史的変遷と発展状況」であり、北京師範大学歴史学院の先生方も招かれて、日本と中国の歴史研究者が「日中関係」も含む東アジアの発展史を振り返ながら、今後のあり方や展望も示された。
改めで歴史学の魅力を感じさせられた素晴らしいお話ばかりだった。
そして、真の歴史学者が真実を追究し、学術に忠実し、研究に緻密に取り組む姿勢に敬意を表したい。まさに「歴史に直面し、未来へ向かう」だ。
特筆したいのは、小林先生の「戦後日本の歴史教育と教科書問題」を題する講演で、「もう一つの教科書問題」をはじめて知り、日本にもたくさんの正義感の強い歴史学者がいることに嬉しく感じた。
それから、唐先生の「新発想」について、感銘を受けた。「特定の発展段階における特定な基準の下での成敗拙速へのこだわりを乗り越え、そのうえ、更に様々な自民族中心主義という幻想を打ち砕き、多元化した共生発展モデルを確立していく必要があります。・・・このような認識に基づいてこそ、真の交流関係を築き上げ、日中の戦略互恵関係の健全な発展を促すことができると確信いたします。」
今までのいわゆる「世界標準(グローバルスタンダード)」、アメリカ的な発想に基づく経済学研究もそろそろ方向転換をする時期を迎えていると痛感した。
経済学研究者の卵として、数字指標、微分計算に歴史、政治、文化というファクターを取り入れて、研究を進んで行こうという方向性を再確認できた。
歴史学の先生方へ、本当にいろいろと勉強になりました。重ねて御礼を申し上げます。